【DTM】CUBASEでハンマリングやグリッサンド【MODO BASS】

Cubase

DAWでベース打ち込みしててスライドやハンマリングオン、プリングオフってどうやるのだろう?
と思った事ありませんか?

打ち込み始めたての頃、これに詰まってえらい時間かかったんですけど理解すると簡単な事だったりするんです。

でもその当たり前の事を詳しく教えてくれるサイトに行きつくのが大変でした。

当然ですよね?だってわかっている人には当たり前すぎて、それがわからない人がいるという事実に気づけないんですから。

今回MODO BASSを使ってのベース打ち込みのテクニックを、細かいやり方解説という形で紹介したいと思います。

基本のベース打ち込みはこちら↓



とりあえずこの通りやればDAW上の打ち込みでハンマリングオンやグリッサンドできるよ!
といった記事です。

僕が実際に使っている物しか紹介できませんので他にもおすすめ等あればコメントで教えていただけると嬉しいです。

では、まずは普通に弾く場合とハンマリングオンの音の違いを聞き比べてみましょう。

普通に打ち込んだものです。

次にハンマリングオンと最後にグリッサンドを入力したものです。

音の繋ぎにハンマリングオンを入力してます。
わかりやすくする為にダウンピッキングに固定して少し大げさに聞こえるようにしています。

実際はベロシティの調整等をして自然に聞こえるような調整をします。

ではやり方を説明しますが先に必要なMODO BASS上での設定の話しをします。

弾きたい弦の指定

MODO BASSでは入力した音符を弾く際の使用する弦の選択アルゴリズムが少し変わっていて、と言うか変なんですけど(笑)

例えばC→D→Emのルートを弾く時、

C=ドが3弦3F

D=レが3弦5F

E=ミが2弦2F

といった事がしばしば起きるのです。

実際プレイする方にはわかると思いますが、後に続くフレーズ次第ではそのような弦の選択もあり得るでしょうが、普通にプレイしていたらまずミは3弦7Fを選ぶでしょう。

ちなみにMODO BASSでは同じ音でも選択した弦によって音のニュアンスが大きく変わります。
(実際のベースでもそうですが)

簡単に言うと太い弦に行くほど(4弦側)同じ音でも丸みを帯びた音になりますし、逆に細い弦に行くほどシャープな音になります。

つまり狙った音を出す時は弦の指定をしてあげないといけません。
特にハンマリングオンやプリングオフを入力する時は同じ弦上での動きにしか対応できません。
(弦をまたぐと必ずピッキング扱いになる)

なのでまずは弾きたい弦を指定しましょう。

鳴っている弦の確認はMODO BASSの編集画面を立ち上げて、打ち込みを鳴らしながら目視してます。

丸い青枠が現在鳴っている音の場所です。
画面だと3弦の5Fであることがわかります。

弦の指定やハンマリングオンの入力をする時は【Control】を開きます。

MODO BASS

下図の画面が出てきたら、大きい青枠の場所を確認してください。
弦の指定に使うKSが載っています。

【FORCE A STRING】と書いてある所がA=ラの弦、つまり3弦で弾くという指令を出す為のキースイッチを書いてくれています。

初期ではA-1になってますね。
これはピアノロール上で【A-1】の所に打ち込めば、そこに入力された音は全て3弦で弾かせる事ができます。
通常の3弦に存在しない音は無理です。

このKS(キースイッチ)を使って、MODO BASSで弾かせる弦を指定しているわけです。
今回は全て3弦になるように指定しました。
画面下部のピアノロールでA-1に入力してます(細長い青枠) 

これで打ち込んだド→レ→ミが全て3弦で鳴ります。

後述しますがグリッサンドも同弦上でなければ機能しません。

MODO BASSで打ち込みやっていてハンマリングなどの細かいテクニックを入れようとして上手くいかない時はまず鳴っている弦を確認してください。

MODO BASS,コントロール

ハンマリングオンとプリングオフ

ではここから実際にハンマリングオンを打ち込んでいきます。

使用するのは先ほどと同じキースイッチです。
デフォルトでは【C0】に割り当てられています。

これを使ってハンマリングオン、プリングオフの指令をMODO BASSに出すわけです。


ハンマリングオンで繋ぎたい音に重なるようにピアノロールのC0に打ち込めばOKなのですが、ここでめちゃくちゃ大事な注意点があります。

ハンマリングで繋ぎたい音を前の音と少し重なるように打ち込まなければなりません。

画面の一番小さな青枠、わかりにくいと思いますが、ほんの少し音が重なるように打ち込んでいます。

これをしないとハンマリングのキースイッチを打ち込んでも反応してくれません。

具体的には重ねた前後の音を少し伸ばしてあげればいいわけですが、音の端部を少し伸ばすやり方が簡単です。

通常打ち込んだ音をカーソルで引っ張って伸ばしたり縮めたりを微調整でやりたい時は【スナップ】を切って行うのですが、同じ操作をキーボードの【Ctrl】を押しながらマウスで動かす事で簡単に行う事ができます。

これはそこそこ使えるショートカットなので覚えておくと良いでしょう。

【Ctrl】を押すことによって微調整が可能になる。

グリッサンド

MODO BASSでのグリッサンドの打ち込み方法を解説します。

ベースの醍醐味とも言える派手な『ブォォオオン』的な効果音の出し方ですね。

MODO BASSでは【CC】(クイックコントロール)で行う事ができますがCUBASE上での解説になりますのでお使いのDAWソフトによっては操作が異なる可能性がありますのでご了承ください。

下図青枠で確認すると【LEGATO SLIDE】がCCの63であることがわかります。

CCはハンマリングで使用したKSとは違っていてピアノロール下部でコントロールします。

通常ピアノロール下部はベロシティの調整になっていますが、ここにCC63を割り当てて、繋ぎたい音の場所に入力する事で効果を発揮します。

ピアノロール下部のベロシティをクリックしてください。

デフォルトではCC63が選択できない場合は【設定】でCC63を有効化しましょう。
※やり方は動画を貼っておきます。

CC63が有効になったら上図の右下青枠のように書き込めばOKです。
この時やはり繋ぎたい音は重なるように打ち込んでおかなければなりませんし同弦上でないと繋がりませんので注意してください。

この入力方法は重ねて打ち込んだ音に向かっていく性質があるので

例えば6弦を指定して1フレットのファの音から12フレットのミの音に向かってまた1フレットのファに帰る

と言ったようなダイナミックなグリッサンドも可能です。

音の重ね方でグリッサンドのタイミングを変えることもできるので色々試してみてください。

画面ではCC62を有効化してます。

どうでしたか?
MODO BASSを使った初歩的な打ち込みテクニックが理解できたかと思います。

最後にもう一度注意点をおさらいしますね。

必ず同弦上になるように設定する

音を少し重ねる


うまくいかない時はこの2点を確認してみてください。

ではよいDTMライフを。


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